
いつから友達と遊べるようになりますか?
― 2歳で一人遊びでも、ぜんぜん問題ありません ―
「同い年の子と、まだ一緒に遊べなくて…」
「お友達に“どうぞ”ができないんです」
「園に入って、ちゃんとやっていけるでしょうか?」
2歳前後のお子さんを育てているお母さんから、
本当によく聞く質問です。
でもまず、これだけははっきり言えます。
その姿、ぜんぶ“普通”です。
ママが仲良し = 子どもも仲良し、ではありません
大人同士が仲が良いと、
「子ども同士もきっと仲良く遊ぶはず」と思いがちですが……
実は、子どもにはほとんど関係ありません。
親が気が合うからといって、
子ども同士の気が合うとは限らない。
これは性格の問題ではなく、
発達段階の問題です。
子どもの遊びは、段階を踏んで育ちます
子どもの遊びは次のように変化していくと考えられています
0〜2歳ごろ
▶ ひとり遊び・傍観遊び
- 自分の世界が中心
- 近くに子どもがいても、基本は別々
- おもちゃを取られると怒る(当たり前)
2〜3歳ごろ
▶ 並行遊び
- 同じ空間、同じおもちゃを使う
- でもやり取りはほぼない
- 「一緒にいる」だけで精一杯
4歳ごろ〜
▶ 連合遊び・協同遊び
- 役割分担ができる
- 会話しながら遊べる
- 相手の気持ちを少しずつ考えられる
つまり――
「友達とやり取りしながら遊べるようになる」のは、だいたい4歳前後。
毎日のように顔を合わせている子(兄弟のような関係)なら
2〜3歳でも簡単なやり取りが見られることはありますが、
それはかなりレアケースです。
2歳で「どうぞ」ができない?
→ それ、むしろ自然です
2歳前後の子どもは、
- 世界の中心は「自分」
- 自分の気持ちを守るので精一杯
- 相手の気持ちを想像する力は、これから育つ段階
この時期に
「相手を意識して」「譲り合って」「気持ちを尊重して」遊ぶなんて……
正直、無理です(笑)
兄弟のように育った環境ならいざ知らず、
初対面に近い子と急に“お友達らしく”遊べる方が不自然。
だから、
一人で遊んでいても
おもちゃを取られて泣いても
「どうぞ」ができなくても
みんな、そう。
比べないことが、ママの心を守ります
中には、やたらコミュ力が高い子もいます。
- 初対面でも物おじしない
- すぐ声をかける
- 大人みたいなやり取りをする
でもそれは
その子の特性であって、
基準ではありません。
比べれば比べるほど、
ママの心が疲れてしまいます。
今いちばん大切なのは「友達」より「言葉」
この時期に本当に大事なのは、
無理に友達と関わらせることではありません。
それよりも、
- 子どもの気持ちを言葉にしてあげる
- 「楽しいね」「悔しかったね」と代弁する
- 親子でたくさん会話する
言葉の引き出しを増やすこと。
これが、あとあと効いてきます。
言葉がある子は、トラブルが減ります
4歳以降、友達関係が始まったとき――
- 「いやだった」
- 「かしてほしい」
- 「あとで使う」
こうした気持ちを
言葉で出せる子は、
- 無駄なケンカが減る
- 大人に助けを求められる
- 自分を守れる
関われるようになってから慌てるより、
今は土台づくりの時期です。
まとめ
- 2〜3歳で友達と遊べなくても心配いりません
- 一人遊び・並行遊びは発達上とても大切
- 「そんなもんだ」と思うことが、親子を楽にします
- 今は友達より、親子の関わりを大切に
子どもは、
ちゃんと“そのとき”が来たら、関われるようになります。
焦らなくて大丈夫。
今日も、目の前のわが子と笑えたら、それで十分です。
あり先生

