友達と遊べない…それ、成長の途中です

いつから友達と遊べるようになりますか?

― 2歳で一人遊びでも、ぜんぜん問題ありません ―

「同い年の子と、まだ一緒に遊べなくて…」
「お友達に“どうぞ”ができないんです」
「園に入って、ちゃんとやっていけるでしょうか?」

2歳前後のお子さんを育てているお母さんから、
本当によく聞く質問です。

でもまず、これだけははっきり言えます。

その姿、ぜんぶ“普通”です。


ママが仲良し = 子どもも仲良し、ではありません

大人同士が仲が良いと、
「子ども同士もきっと仲良く遊ぶはず」と思いがちですが……

実は、子どもにはほとんど関係ありません。

親が気が合うからといって、
子ども同士の気が合うとは限らない。

これは性格の問題ではなく、
発達段階の問題です。


子どもの遊びは、段階を踏んで育ちます

子どもの遊びは次のように変化していくと考えられています

0〜2歳ごろ

ひとり遊び・傍観遊び

  • 自分の世界が中心
  • 近くに子どもがいても、基本は別々
  • おもちゃを取られると怒る(当たり前)

2〜3歳ごろ

並行遊び

  • 同じ空間、同じおもちゃを使う
  • でもやり取りはほぼない
  • 「一緒にいる」だけで精一杯

4歳ごろ〜

連合遊び・協同遊び

  • 役割分担ができる
  • 会話しながら遊べる
  • 相手の気持ちを少しずつ考えられる

つまり――
「友達とやり取りしながら遊べるようになる」のは、だいたい4歳前後

毎日のように顔を合わせている子(兄弟のような関係)なら
2〜3歳でも簡単なやり取りが見られることはありますが、
それはかなりレアケースです。


2歳で「どうぞ」ができない?

→ それ、むしろ自然です

2歳前後の子どもは、

  • 世界の中心は「自分」
  • 自分の気持ちを守るので精一杯
  • 相手の気持ちを想像する力は、これから育つ段階

この時期に
「相手を意識して」「譲り合って」「気持ちを尊重して」遊ぶなんて……

正直、無理です(笑)

兄弟のように育った環境ならいざ知らず、
初対面に近い子と急に“お友達らしく”遊べる方が不自然。

だから、
一人で遊んでいても
おもちゃを取られて泣いても
「どうぞ」ができなくても

みんな、そう。


比べないことが、ママの心を守ります

中には、やたらコミュ力が高い子もいます。

  • 初対面でも物おじしない
  • すぐ声をかける
  • 大人みたいなやり取りをする

でもそれは
その子の特性であって、
基準ではありません。

比べれば比べるほど、
ママの心が疲れてしまいます。


今いちばん大切なのは「友達」より「言葉」

この時期に本当に大事なのは、
無理に友達と関わらせることではありません。

それよりも、

  • 子どもの気持ちを言葉にしてあげる
  • 「楽しいね」「悔しかったね」と代弁する
  • 親子でたくさん会話する

言葉の引き出しを増やすこと。

これが、あとあと効いてきます。


言葉がある子は、トラブルが減ります

4歳以降、友達関係が始まったとき――

  • 「いやだった」
  • 「かしてほしい」
  • 「あとで使う」

こうした気持ちを
言葉で出せる子は、

  • 無駄なケンカが減る
  • 大人に助けを求められる
  • 自分を守れる

関われるようになってから慌てるより、
今は土台づくりの時期です。

まとめ

  • 2〜3歳で友達と遊べなくても心配いりません
  • 一人遊び・並行遊びは発達上とても大切
  • 「そんなもんだ」と思うことが、親子を楽にします
  • 今は友達より、親子の関わりを大切に

子どもは、
ちゃんと“そのとき”が来たら、関われるようになります。

焦らなくて大丈夫。
今日も、目の前のわが子と笑えたら、それで十分です。

あり先生