育児都市伝説シリーズ①「抱きグセがつくから、あまり抱っこしない方がいい?」

1. 抱きグセがつく

  • 「そんなに抱っこしてたら抱きグセがつくよ」
  • 「泣いたらすぐ抱くのは甘やかし」
  • 「少しは泣かせないと我慢できない子になるよ」
  • 「そのうち自分で寝なくなるよ」

一度は言われたことがあるママ、多いのではないでしょうか。

特に祖父母世代から出やすい言葉です。

2. 先に結論

結論:“抱き癖”という発達上の問題は存在しない

現代の発達心理学では、

乳幼児期に十分に抱っこされることは、
安心感・自己肯定感・情緒の安定につながる

とされています。

つまり、

抱っこ=依存を強める
ではなく

抱っこ=安心の貯金

なのです。

3. 都市伝説の背景と原因

では、なぜ「抱きグセ」という言葉が広まったのでしょうか?

① 戦後の子育て観

高度経済成長期は「強く・我慢できる子」が理想とされていました。
泣いてもすぐ抱かないことが“しつけ”と考えられていた時代背景があります。

② 育児負担を軽くするための知恵

家事・仕事・兄弟育児で手が回らない中、
「すぐ抱かない方が楽」という現実的な理由もあったはずです。

③ 「自立=早く手が離れること」という誤解

しかし現代の研究では、

安心を十分にもらった子ほど、
→ 周囲を信頼し
→ 自分で挑戦し
→ 結果的に自立が早い

という傾向が示されています。

「抱っこしないから自立する」のではなく、
「安心したから離れていける」のです。

4. 角の立たない返答フレーズ

祖父母や親戚に言われたとき、真正面から否定すると空気が重くなりますよね(汗)

こんな言い方はいかがでしょうか。

  • 「今は“たくさん抱っこすると安心する”って言われてるみたいです」
  • 「安心がたまると自分で離れていくみたいなんです」
  • 「今しかできないので、今はたくさん抱っこしますね」
  • 「そのうち嫌がられる日が来るらしいですよ(笑)」

ポイントは
否定しない・戦わない・やわらかく情報を添える

5. 今日からできる関わり方ヒント

①“すぐ抱く”より“気持ちに応える”

必ずしも物理的に抱っこできないときもあります。

そんな時は、

  • 「泣いてるね」
  • 「びっくりしたね」
  • 「ママいるよ」

この一言が、心の抱っこになります。

②抱っこ=依存ではなく「安心の充電」

充電が満タンになると、
子どもは自然と降りていきます。

遊び始める。
少し離れる。
また戻ってくる。

それが健全な姿です。

③かわし方のコツ

もし何度も周りから言われるなら、

「抱っこできるの今だけなので、今を楽しみます」

これで十分です。

議論に勝つ必要はありません。
子どもを守れれば、それでいい。


まとめ

抱き癖はつきません。

でも、

安心は積み重なります。

そしてその安心が、
未来の自立になります。

あり先生