子どもが納得して動く「時間の伝え方」

「あと少しね」
「ちょっと待っててね」

子育てをしていると、つい何気なく使ってしまう言葉ですよね。

でも実はこの「少し」「ちょっと」という表現、小さな子どもにとってはとてもわかりにくいもの。

なぜなら、小さい子にはまだ「時間の感覚」がはっきりと育っていないからです。

子どもにとって「あと少し」という言葉は、
大人が思うよりもずーーーーっと短いものです。

逆に、子どもが遊びに夢中な時の「あと少し」は、
大人にとってとーーーーーっても長いですよね(笑)

つまり、親子で感じている時間の長さは違っていて当然なのです。


「見える時間」に変えてみよう

そんなときにおすすめなのが、針で動くアナログ時計です。

時間を言葉で伝えるのではなく、「見える形」にしてあげることで、子どもは理解しやすくなります。

長い針が6のところに来たら、お片付けしてごはんたべようね」

など、目印を決めて伝える方法です。

まだ数字が読めない年齢なら、時計の文字盤に動物シールなどを貼ってあげると、視覚的にわかりやすくなります。

長い針がうさぎさんのところに来たらお風呂だよ」
「ぞうさんのところまで待ってね」

など、絵を目印にしてあげると良いです。

目で見て確認できることで、子どもも納得しやすくなり、親も同じ説明を繰り返さなくて済むようになります。


「待つ時間」にはタイマーもおすすめ

もうひとつおすすめなのが、キッチンタイマー

100円ショップのもので十分です。

例えば、

「10分遊んだらお風呂に入ろうね」

と子どもと一緒に設定します。

ここで大切なのは、“大人が勝手に設定する”のではなく、子どもと一緒に押すこと

タイマーの数字が減っていく様子や、音が鳴る瞬間を体験することで、

「時間は過ぎていくもの」

という感覚が少しずつ育っていきます。


日常のくり返しが時間感覚を育てる

こうした小さな積み重ねは、

・時間の流れの理解
・数字への興味
・見通しを持つ力

につながっていきます。

小学校に上がると、時計の読み方や時間の計算なども学びます。

「○分後」
「○時間前」

といった時間ならではの表現も、日常生活の中で自然に触れていくことで、無理なく身についていきます。


お互いのストレスを減らすために

「あと少し」と言っても伝わらない。

そんなときは、子どもがわがままなのではなく、“時間が見えていないだけ”かもしれません。

言葉だけではなく、時計やタイマーなどを使って、時間を「見える形」にしてみてください。

親子のすれ違いが少し減って、毎日の声かけがぐっと楽になりますよ。

あり先生