「冬こそ“のどを潤す習慣”。家族まるごと守る、かぜ予防のシンプル習慣」

「冬は汗をかかないから、あまり喉がかわかない」
そう思って、水分を取る回数が減っていませんか?

でも実は、冬こそ“のどを潤す習慣”が大切なんです。

今回は、私が実践している「こまめな水分補給」と、のど・はな風邪予防の関係についてお話します。

■ のどが乾くと、なぜ風邪をひきやすい?

風邪の多くはウイルス感染です。
代表的なものには

  • かぜ症候群
  • インフルエンザ
    などがあります。

ウイルスは、まず鼻やのどの粘膜に付着します。

この粘膜には「線毛(せんもう)」という細かい毛のような構造があり、
粘液と一緒にウイルスや異物を外へ運び出す働きをしています。

ところが――

✔ 空気が乾燥する
✔ 水分摂取が少ない
✔ 口呼吸が増える

こうした状況では粘膜が乾き、防御機能が弱まりやすくなることが分かっています。

つまり、
のどを潤す=粘膜のバリア機能を保つこと
につながります。


■ 「菌を胃に流せば胃酸で死ぬ」は本当?

よく聞く話ですが、これは一部事実です。

胃液は強い酸性で、多くの細菌やウイルスは酸に弱いとされています。
実際に、口から入った病原体の多くは胃酸で失活します。

ただし注意点があります。

・すべての病原体が胃酸で完全に無力化されるわけではない
・感染は主に鼻やのどの粘膜で起こる

つまり、
「水分で全部流せば絶対大丈夫」というわけではありません。

しかし――

こまめな水分補給は、のどに付着したウイルス量を減らす助けになる可能性がある
と考えられています。

実際、医療従事者が診察の合間に水分をとるのは、
声帯保護や乾燥予防の意味合いも大きいですが、
粘膜を潤すことが感染対策の一つになるという考え方もあります。

■ わが家の習慣 ― 家族まるごと感染予防

わが家では、

「最低1時間に1回はのどを潤す」

これを目安にしています。

量は少しでOK。
コップにひと口、ふた口で十分。

大切なのは
「喉が渇いたら」ではなく、時間で区切ること

冬は汗をかく機会が少なく、
喉の渇きを自覚しにくい季節。

気づかないうちに粘膜が乾きやすくなるからこそ、
“乾く前に潤す”を意識しています。

そして必ず言っているのが、

「いっしょに飲もう」

子どもだけに促すのではなく、
自分の体調管理も兼ねて一緒に飲む。

家族の誰かが体調を崩すと、
家庭全体が止まってしまう。

だからこそ、
家族まるごと感染予防。

特別なことではありません。
小さな積み重ねです。

実際、日々たくさんの子供たちに囲まれて園で過ごしていますが、
私自身、体調を崩すことなく毎日を元気に過ごしています。

■ 小さいうちの“習慣”は、一生もの

子どもは、習慣で動きます。

小さい頃から
✔ 遊びの区切りで飲む
✔ 食事の前後でも飲む
✔ 外から帰ったら飲む

これを当たり前にしておくと、
成長とともに自然と自分で水分を取れる子になります。

逆に、「喉が渇くまで飲まない」が当たり前になると、
自分から水分をとる習慣が育ちにくい。

習慣は、しつけというより“環境”。

大人が整えてあげれば、
子どもは自然に身につけていきます。

■ 水分補給は「水かお茶」で

ここも、とても大事。

水分補給は
**水、またはお茶(特に麦茶)**を基本に。

ジュース(果汁100%飲料を含む)や清涼飲料水を
“水分補給”として日常的に使うことにはリスクがあります。

● 糖分の摂りすぎ

果汁100%でも、糖はしっかり含まれています。
液体は吸収が早く、血糖値が急上昇しやすい。

習慣化すると
・肥満リスク
・虫歯
・将来的な生活習慣病リスク

につながる可能性が指摘されています。

● 甘味への依存

甘い飲み物が日常になると、
水やお茶を「味がしない」と感じやすくなります。

味覚は経験で作られます。

知らなければ、
炭酸飲料や甘い清涼飲料水を欲しがることもありません。

最初から必要のないものを、
無理に与える必要はない。

もちろん各家庭の考え方がありますが、
日常の水分補給は“水か麦茶”が最強です。

麦茶は
・ノンカフェイン
・ミネラルを含む
・体を冷やしにくい

という点でも、子どもに適しています。

■ まとめ

冬は汗をかかないから大丈夫、ではなく
冬こそ乾燥との戦い。

✔ 1時間に1回、ひと口
✔ みんなでいっしょに飲む
✔ 水か麦茶を基本に
✔ 小さいうちから習慣化

派手な予防法ではありません。

でも、
毎日の“ひと口”が、
家族の冬を守ってくれます。

今日からぜひ、
「ママもいっしょに飲もう」

この一言を合言葉にしてみてください。

あり先生