「ごめんね。いいよ。」だけで終わらせない関わり方

こんにちは。
親子カフェ「OYAKO CAFE MINI」の保育士、あり先生です
夫婦で経営しながら、保育園でも現役で子どもたちと関わっている保育士ママです。
家では二人の子どもの母として、日々の関わりを大切にしています。


子ども同士の関わりの中で、よくある場面。

おもちゃを取ってしまったとき。
思わず手が出てしまったとき。

「ほら、ごめんねは?」
「……ごめんね」
「いいよ」

こんなやりとりで、その場を終わらせていませんか?

もちろん、「ごめんね」を伝えることはとても大切です。
でも実は、その前の“過程”にこそ、大事な学びが詰まっています。


「ごめんね」の前にやっていること

私が現場で大切にしているのは、
謝る前に、相手の表情を見せることです。

「〇〇ちゃんのお顔、見てみて」
「どんな顔してる?」

そう声をかけると、多くの子は
黙ってしまったり、「わからない」と言ったりします。

それでいいんです。
最初から、相手の気持ちを読み取れる子はいません。


次のステップは「気持ちを聞く」

表情だけでは難しいときは、次に進みます。

「じゃあ、〇〇ちゃんに聞いてみようか」
「今、どんな気持ちだった?」

すると、

「いやだった」
「かなしかった」

相手の子が、自分の言葉で気持ちを伝えてくれます。
(自分の気持ちを言い出せない子もいます。その場合、少しフォローします)

その言葉を受けて、もう一度問いかけます。

「“いやだった”って言ってるね。このままでいいかな?」

ここで、子どもは
自分のしたことと相手の気持ちを考えます。

そして、自分の中で
「このままじゃいけない」と感じたときに出てくるのが、
本当の意味での「ごめんね」です。

もちろん最初から本当の意味でのごめんねが出るわけではありません
何度も起きる出来事の中でごめんねの意味を理解していきます。


形だけでは育たないもの

その場を早く収めるために、
「ごめんね」「いいよ」を繰り返すだけでは、

・相手の気持ちを感じる力
・やっていいこと、いけないことの判断

こういった力は、なかなか育っていきません。

だからこそ、

・見る
・聞く
・考える

この小さな積み重ねを大切にしています。


「結果」だけで終わらせない

もう一つ、大事にしていることがあります。

それは、どうしてその行動に至ったのかを知ること。

手が出てしまったこと自体は止める必要があります。
でも、その背景には必ず理由があります。

・貸してもらえなかった
・先に取られて悔しかった
・うまく言葉で伝えられなかった

大人がすべて見ていない場合もあるので、
できるだけ子どもたちの言葉を引き出します。

「〇〇ちゃんは使いたかったんだね」
「〇〇くんは嫌な気持ちだったんだね」

お互いの気持ちを確認していく中で、
子どもたちは少しずつ

「どう伝えればよかったのか」
「どうしたらよかったのか」

を学んでいきます。


「ごめんね」にたどり着くまでが学び

もちろん最後は、
自分の言葉で「ごめんね」を伝えられることも大切です。

でも、急がなくて大丈夫。

その一言にたどり着くまでの時間こそが、
子どもにとって一番の学びの時間です。


まとめ

・「ごめんね」を急がせる前に、相手の顔を見る
・分からないときは、相手の気持ちを直接聞く
・結果だけでなく、そこに至る気持ちや経緯も大切にする

子ども同士のトラブルは、
実は「人と関わる力」を育てるチャンスです。

少しだけ立ち止まって、
“ごめんねの前”を大切にしてみてくださいね。