
こんにちは。
OYAKO CAFE MINIのあり先生です
夫婦で親子カフェを運営しながら、保育園でも現場に立っている「保育士ママ」です。
ここまでのブログでは、
- 子どもは「言葉」と「行動」を結びつけながら理解していくこと
- 「ダメ!」ではなく、次の行動を具体的に伝えること
について書いてきました。
今回はその続きとして、最近よく耳にする「叱らない育児」について、現場で感じていることを書いてみたいと思います。
「叱らない」が目的になっていませんか?
最近は、
- 子どもの気持ちを尊重する
- 怒鳴らない
- 否定しない
という考え方が広まり、
「叱ること自体が悪いこと」のように感じてしまう方も増えているように思います。
もちろん、
感情に任せて怒鳴る。
恐怖で押さえつける。
人格を否定する。
そういった関わりは、子どもの安心感を壊してしまいます。
でも一方で、「叱らないこと」を優先しすぎることで、
本来、大人が伝えるべき“社会のルール”まで曖昧になってしまっている場面も、現場では感じます。
子どもは、社会のルールを自然には理解できない
小さい子どもは、
- 順番を守る
- 公共の場では走らない
- 他人の物・公共の物を大切に扱う
- 周囲に配慮する
こういった“社会のルール”を、最初から分かっているわけではありません。
だからこそ、大人が繰り返し伝えていく必要があります。
例えば、
公園で滑り台を逆から登る。
お店で走り回る。
児童館のおもちゃを投げる。
子どもに悪気があるわけではありません。
でも、
「それは危ないよ」
「ここではこうするんだよ」
と教えていかなければ、子どもは学ぶことができません。
子どもは、“注意されながら”社会を学んでいく
私は、公共の場でのルールについては、
保護者がしっかり注意して、導いていく必要があると思っています。
もちろん、怒鳴ればいいわけではありません。
でも、
危ないこと。
周囲に迷惑がかかること。
人を傷つけること。
そこは曖昧にせず、
「それはいけないことだよ」と、きちんと伝えていく必要があります。
それは決して、子どもを否定することではありません。
むしろ、これから社会の中で困らないようにするための、大切な経験です。
「叱る」と「怒る」は違う
“叱る”と“怒る”は、別です。
怒るは、
・感情をぶつける
・イライラを発散する
・子供を威圧する
こと。
一方、叱るは、
・社会のルールを伝える
・相手への配慮を教える
・危険を止める
・子どもが将来困らないよう導く
ための関わりです。
例えば、「走るな!!」
だけではなく、「今、走ってたよ。ここは歩こうね。ぶつかると危ないからね」
と、“今の状態”と“次の行動”を伝える。
これは前回までに書いた、
「言葉と行動を結びつける」
「具体的な行動に言い換える」
という声かけにもつながっています。
最後に
「叱らない育児」という言葉だけが一人歩きすると、
“注意しないこと”が優しさのように感じてしまうことがあります。
でも、子どもは、家庭の中だけで生きていくわけではありません。
これから先、
友達と関わり、
集団生活を送り、
社会の中で生きていきます。
だからこそ、公共の場でのルールや、人との関わり方を、大人が責任を持って教えていくこと。
そして必要な場面では、きちんと叱ること。
それは決して悪いことではなく、
子どもが社会の中で安心して生きていくための、大切な土台づくり
なのだと、私は思います。

