
こんにちは。
OYAKO CAFE MINIのあり先生です
夫婦で親子カフェを運営しながら、保育園でも現場に立っている「保育士ママ」です。
子育てをしていると、
「歩いてねー!」
と言ったのに、子どもは走っていく。
「優しく触ってね」
と言ったのに、バシッと叩いてしまう。
そんな場面、ありませんか?
つい、
「なんで分からないの?」
「さっき言ったよね?」
と思ってしまうこともありますよね。
でも実はこれ、
“わざと”ではなく、
まだ「言葉」と「行動」が、子どもの中でしっかり結びついていない
ことが原因の場合があるんです。
子どもは、“言葉だけ”では理解できない
大人は、
「歩く」
と言われれば、
- ゆっくり進む
- 走らない
- 周りを見ながら移動する
というイメージが自然に浮かびます。
でも小さい子どもにとっては、
「歩く」という言葉そのものが、まだ曖昧です。
大人から見ると“走っている”状態でも、
子どもの中では、
「自分の足で前に進んでいる=歩いてる」
になっていることもあります。
つまり、
大人と子どもで、“言葉の意味”がまだ一致していないんです。
「優しく触って」が伝わらない理由
これは、
「触る」でもよく起こります。
大人は、
“そっと触れる”
をイメージしていても、
子どもは、
- バンバン叩く
- 強く押す
- 勢いよく触る
これも全部「触っている」感覚だったりします。
だから、
「優しくって言ったでしょ!」
ではなく、
まずは、
「こうやって触るんだよ」
を繰り返し見せていく必要があります。
言葉は、“経験”とセットで覚えていく
子どもは、
辞書のように言葉を覚えているわけではありません。
実際の経験と結びつけながら、
少しずつ意味を理解していきます。
だから保育の現場では、
まだ言葉を話せない時期から、
今やっている行動を、たくさん言葉にして伝えています。
例えば、
「歩いてるねー」
「座れたね」
「コップ持ってるね」
「やさしくナデナデできたね」
そんなふうに、
“今の行動”を、そのまま言葉にして返していく。
すると子どもの中で、
行動と言葉が少しずつ結びついていきます。
声かけが多い子ほど、理解が育ちやすい
これは保育園でも、親子カフェでも、我が子でも感じることですが、
日常の中でたくさん声をかけてもらっている子ほど、
言葉の理解が育ちやすい傾向があります。
逆に、
大人側が忙しく、
- スマホを見ている時間が長い
- 子どもの行動をあまり見ていない
- 声かけが少ない
こういう状態が続くと、
“行動と言葉がつながる経験”も少なくなってしまいます。
もちろん、ずっと話しかけ続けなきゃいけないわけではありません。
家事もあるし、仕事もあるし、毎日そんな余裕ないですよね。
でも、
例えば一緒に歩いているときに、
「ゆっくり歩いてるね」
「止まれたね」
「順番待ってるね」
そんな短い言葉を少し意識するだけでも、積み重なっていきます。
「伝わらない」のではなく、“まだ育っている途中”
大人はつい、
「何回言っても分からない」
と思ってしまいます。
でも実際は、
“理解していない”というより、
まだ経験が足りず、言葉と行動がつながっている途中
なのかもしれません。
だからこそ、
繰り返し伝えること。
実際に見せること。
できた瞬間を言葉にすること。
それが、とても大切なんです。
最後に
子どもに何かを伝えるとき、
私たち大人はつい、
「言えば分かる」
と思ってしまいます。
でも小さい子どもにとっては、
言葉はまだ“音”に近い存在です。
だからこそ、
日常の中で、
行動と言葉を丁寧に結びつけていく。
その積み重ねが、
これから先のコミュニケーションや、社会のルール理解の土台になっていくのだと思います。
次回は、
「じゃあ実際、どう声をかければ伝わりやすいの?」
というテーマで、
保育現場でも実践している“怒らない声かけ”について書いてみたいと思います。

